最近、ヒプノセラピーへの関心が高まっています。
ヒプノセラピーで心の悩みを解消し、自分らしく生きるための気づきを得て、人生の転機を迎えられた方も増えています。
ヒプノセラピーを受けた方は、催眠の感覚や心に及ぼす効果を実感されていますが、これから受けることを検討されている方のために、ヒプノセラピーについて、施術内容や効果、受ける際の注意点などをご紹介します。
ヒプノセラピーについて詳しく知りたい方、初めて受けることを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
ヒプノセラピー(催眠療法)とは
ヒプノセラピー(hypnotherapy、催眠療法)は、「催眠(ヒプノ)」と呼ばれる変性意識状態を利用して潜在意識に働きかけ、心や身体の問題の低減、解消をはかる「療法(セラピー)」です。
人は催眠状態になると心の緊張がほぐれ理性が弱まり、記憶や感情が出てきやすい状態になります。また肯定的な暗示を受け入れやすい状態でもあります。
この状態を利用して、浮かび上がった記憶や感情を自分にとって望ましいかたちに変化させ、心の問題を解消・軽減していくことができるのがヒプノセラピーです。
また、深い催眠状態になるとスピリチュアリズムの観点からの癒しや気づきを得ることも可能になります。前世の人生を体験して様々な問題の解消につなげる「前世療法」や、故人や亡くなったペットとの魂のコミュニケーションを行うことで癒しにつなげる「悲嘆療法」などのヒプノセラピー技法があります。
催眠は怪しい? 催眠に入れる?
催眠は怪しい、意識がなくなるのでは、心が操作されるか不安、といった気持ちを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと「催眠を正しく利用するヒプノセラピーは安心、安全な療法」です。
催眠導入されても意識を失うことはありません。また催眠状態になっても理性は残っていますから、自分が望まない指示や暗示を受け入れてしまうことはありません。催眠に入ってもやりたくないこと、言いたくないことは行いません。催眠術で犬になったように吠えたり、不味い飲み物を飲めてしまったりするのは、「このくらいやってもいいかな」と判断して行っているのです。
ヒプノセラピーではもちろんそのような指示は出しませんし、倫理観をもったヒプノセラピストは、その方の改善に向けて導くセラピーを行いますので、安心・安全に受けることができます。
催眠に入れないのではと思われている方もいらっしゃいますが、人は誰でも多かれ少なかれ催眠状態に簡単に入れますし、実は1日に何度も催眠状態に入っています。催眠の感覚に気づいていないだけなのです。
例えばお風呂に浸かってリラックスしながらボーっとしている時や、睡眠の前後のまどろんだ状態も軽い催眠状態です。
映画やドラマを見ているとストーリーに入り込んで周囲がまったく気にならなくなった、本を読んでいると文字を追う感覚が薄れて頭の中にストーリーが映像として浮かんでくる、といったときも催眠状態なのです。
ホリスティックアイのセッションで催眠に入れなかった方はいらっしゃいません。
ヒプノセラピーの仕組み
ヒプノセラピーは、催眠状態の特性を利用して行うことで効果を発揮する心理療法です。
催眠状態に入ると、人は心理的にも生理的にもリラックスした状態になります。この状態になると、日常の過緊張状態から解放され、正常なバランスを取り戻す方向への調整ができると言われています。催眠状態に入ってリラックス状態を味わうだけで、よりよい変化がもたらされることもあります。瞑想やマインドフルネスなども、この催眠状態に近い形で行っていると考えられます。
お風呂や睡眠前後にふっとイメージがでてきたり、ちょっとしたアイデアが浮かんだりした経験がありませんか? また、映画に感動して心が動いたり、本に影響を受けて新たな発想が浮かんだりしたこともあることでしょう。自分に役立つ発想や気づき、感情がなど浮かぶことは、催眠状態で起こる現象の一つです。
このような催眠状態を意図的に作り出して、浮かんできた記憶やイメージをもとに、その人にとってより良くなるための気づきや癒しにつながる結果を導き出していくのが、ヒプノセラピーの基本的な仕組みです。
また、催眠に入ると、心の緊張がほぐれ理性が弱まり、肯定的な暗示を受け入れやすい状態になります。この状態を利用して自分にとって必要な暗示を心の奥に埋め込み、定着させることで、より良い自分に変容していくこともできるのです。
催眠状態で行うイメージワークでは、相手の本当の気持ちを自分なりに感じ取ったり、前世のイメージを思い浮かべる、自分にとって有益なメッセージを自分が語ったりするなどの現象が起こります。「前世療法」や「悲嘆療法」などのスピリチュアリズムの観点から癒しや気づきを得る療法は、こうした現象を利用しながら進めていきます。
ヒプノセラピーで期待される効果
ヒプノセラピーは、その方が抱える課題を突き止め、その改善策をご自身で見出し、解消・軽減していく療法です。
あらゆる心の問題に対して改善効果が期待できます(精神科・心療内科に通院中の精神疾患などによっては対応できない場合があります)が、心の問題は人それぞれですので、その方に最適なオーダーメードのセッションを組み立てることが重要になります。
以下に主な期待される効果をご紹介します。
✓トラウマが解消する
✓うつ状態から脱却する
✓生きづらさの根本原因を突き止めて改善に向かう
✓自己肯定感が高まる
✓より良い自分になるための方法やヒントを見出す
✓今世の生きる意味を見出す
✓悪い習慣をなくす、改善させる
✓ストレスを解消・軽減する
✓対人関係をよりよくする
ヒプノセラピーを受ける前に確認したいこと
ヒプノセラピーは理論に基づいた科学的な心理療法です。
十分な知識と技術を持ったヒプノセラピストから受けるセッションは、あなたがより良い自分になる結果につながる大きな効果が期待できます。
しかし、実際に受けてみないと催眠状態の感覚や、セッションの効果を実感できません。
また、場合によってはセッションでトラウマや辛い過去の記憶と向き合うことも必要です。
ヒプノセラピーを受ける前に、以下のようなことを確認することで、より効果のあるセッションとなることでしょう。
・受ける目的を明確にする
どんな課題を持っていて、どのように改善したいのか、自分ではっきりとさせてセッションを受けましょう。また受けたい療法があれば事前に伝えましょう。
・期待を持って臨む
最初は不安もあるでしょうが、よくなりたいという強い気持ちをもって臨むことが重要です。期待は結果につながります。
・信頼できるヒプノセラピストを選ぶ
理論や知識、技術がしっかりとしているか、ホームページ等を見て任せられる雰囲気を感じるか、ご自身が信頼できると感じるヒプノセラピストを選びましょう。
・事前に相談や質問をする。
分からないことや不安があれば、どんなことでも事前に問い合わせましょう。回答を見れば、信頼できるセラピストかどうかの判断もできるでしょう。
※安全なヒプノセラピーを受けるためのチェックポイントはこちら
まとめ
「ヒプノセラピーを受けたことで、大きな人生の転機を迎えられた」と多くの方が感想をくださいます。様々な心の課題に対して、ヒプノセラピーは非常に効果が望める心理療法になりえるのです。
また、将来のビジョンを明確に持つ、自分が生きる意味を知る、前世とのつながりを確認するなど、自己を見出す手助けにもなります。
催眠状態を体感することも、心身の安定につながり、リラックス効果を得ることができます。
催眠状態とその効果を正しく理解して、問題の解決やより良く生きるきっかけとして、ぜひヒプノセラピーをお役立てください。